DRAKE TR-7の修理、レストア、改造についてまとめてみました。参考にさせて頂いた Ronald Baker / WB4HFN さんにお許しを頂き彼のサイトから1部データや写真をお借りしました。 http://www.wb4hfn.com/DRAKE/DrakePageHome.htm

TOP / TR-7の特徴・コマーシャル / バージョン / レストア1 / レストア2 / 修理調整 / 改造1 / 電源MICなど接続
内部レイアウト / 受信について / 送信について / 周波数コントロールについて / レストア・修理失敗事例 / My TR-7s / 世界のTR-7



 

受信部

アンテナから入ったシグナルは、バンド・スイッチド・ローパスフィルター、送/受アンテナ・スイッチングを通り、バンド・スイッチド・ハイパスフィルターへ入ります。これらのLP,HPフィルターはバンドパス・フィルターを形成し、BANDスイッチの黄色い数値の周波数帯だけを通過させます。外部レシーバー、外部アンテナはこの流れの途中に接続されていますが、これらの使用の場合、EXT RCVRとEXT ANTのジャンパー線をはずし、リアーパネル端子へ接続します。
ハイパス・フィルターの出力は、アップコンバーター・モジュールへVLFアンテナと25KHZキャリブレーター・シグナルと共に入ります。VLFアンテナはアンテナ・フィルターをバイパスしてきますので、20dbアッテネーターを通してアップコンバーターにハイっています。アップコンバーター・モジュールに入ったシグナルは、シンセサイザーVCOの出力とミックスされて48.05MHZの第1IFシグナルとなります。コンバージョンは、広いダイナミックレンジを持つハイレベル・ダブルバランスドミキサーで行い、このミキサーの出力はローノイズ・ハイダイナミックレンジ・ジャンクションFET AMPにより増幅をされ高感度を得ています。このステージの後には4ポール・モノリシック48.05MHZクリスタルフィルターが接続されており、この周波数からプラマイ4KHZ以上離れたシグナルをカットして、強い混信シグナルから受信信号を保護します。これらの方法によって受信部の最適ダイナミックレンジが保護されます。
アップコンバージョンの出力は第2ミキサーモジュールへと導かれます。このモジュールでは48.05MHZの第1IFシグナルを増幅し、第2IF周波数5.645MHZに変換します。後段からAGC電圧が第1IFにかかっています。
第2ミキサーモジュールからの5.645MHZ第IFシグナルは、ノイズブランカー・モジュールを通りIFセレクティビティ・モジュールへ入ります。IFセレクティビティ・モジュールには、2.3KHZ標準クリスタルフィルターの他に3つのアクセサリー・クリスタルフィルターが差し込まれ、これらのフィルターはフロントパネルよりコントロールされ、PINダイオードのスイッチング作用により選ばれます。
IFセレクティビティ・モジュールからのシグナルは第2IFモジュールに入り、5.645MHZのシグナルは増幅されモード別にAMまたはプロダクト検波が行われます。検波されたシグナルは、スピーカーを十分ドライブできるようICアンプで増幅されます。検波段の前でAGC電圧が取り出されIF段に加えられます。このAGC電圧はSメーター回路にも加えられ、信号強度を測定するために使用されます。AGC減衰時定数は、フロントパネルのMODえスイッチとF/Sスイッチにより選ばれます。(日本語取り説より)

 

 
Copyright c Takashi Yoshida / JA1PFP. All Rights Reserved.
Counter