DRAKE TR-7の修理、レストア、改造についてまとめてみました。参考にさせて頂いた Ronald Baker / WB4HFN さんにお許しを頂き彼のサイトから1部データや写真をお借りしました。 http://www.wb4hfn.com/DRAKE/DrakePageHome.htm

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周波数コントロール

シンセサイザーのリファレンスシグナルは、PBT/リファレンス・オシレター・モジュールの40Mhzクリスタルオシレターにより作られます。このオシレターの出力は80でディバイドされ、500KHzになります。これらの40MHzと500KHzの2つのシグナルはシンセサイザーへ導かれます。
CALスイッチが押されると500KHzのシグナルは20でディアイドせれ25KHzのシグナルになります。この25KHzのシグナルは多くの高調波を含んでいるため、アップコンバーターに入り25KHz間隔のキャリブレ−ションマーカーシグナルを得ています。
パスバンドチューニングコントロールは、PBTスイッチング回路を通り13.695MHZのボルテイジ・コントロールド・クリスタルオシレター(VCXO)へ入ります。このオシレターの調整は、フロントパネルのPBTコントロールとMODEスイッチによってセレクトされます。オシレターはクリスタルコントロールですが、13.695MHZを中心に焼く3KHZ移動するように設計されています。この13.695MHZは40MHZクリスタルオシレター出力信号と混合され53.695MHZをつくり、13.695MHZと8.05MHZクリスタルオシレター出力と混合され5.645MHZが得られます。
53.695MHZシグナルは、第2ミキサーインジェクション・シグナルとして使われ、48.05MHZ第1IF周波数と混合し5.645MHZに変換しています。5.645MHZシグナルはBFOシグナルとして使われ、SSB、CWそしてRTTYのシグナルをつくり、検波のために使用しています。13.695MHZオシレターは、53.695MHZと5.645MHZの両シグナルを作るのに使われますので受信運用周波数を変えないで周波数を動かしています。従ってBFO周波数を変えれば(PBTコントロール電圧を変える)、53.695MHZのインジェクション・シグナルも同じ量だけ周波数が変わります。
こうして受信部が目的とするシグナルに同調させたまま、内臓のクルスタルフィルターの帯域巾に対して、プラマイ3KHZレンジ内のどこかの周波数に第2IFをセットさせています。この方法でサイドバンド受信に新しいパスバンドチューニングが可能となりました。
アップコンバーターモジュールへのインジェクション。シグナルはVCOモジュールから供給されます。このモジュールはボルテージ・コントロールド・オシレター(VCO)が有り、48.05MHZ〜78.05MHZの広いレンジをカバーし、受信部の入力、0〜30MHZのシグナルと混合され48.05MHZの第1IF周波数を作ります。(VCOはローバンド0〜15MHZバンドと16〜30MHZバンドの2組になっている)VCOはフェイズ・ディテクターのフィルター・コントロール・ボルテージによりチューニングされます。フェイズディテクターでは、PBT/リファレンス・オシレター・モジュールからの500KHZリファレンス・シグナルとトランスレーター・モジュールからの500KHZシグナルとを周波数およびフェイズの両方で比較します。
トランスレーター・モジュールは、40MHZルファレンス・シグナルとメインチューニングダイヤルによってコントロールされる高安定直線型透磁化方式オシレター(PTO)からの5.05MHZ〜5.555MHZシグナルを混合し、45.05〜45.555MHZのシグナルに変換します。そしてこのシグナルはフィルターを通りVCOシグナルと混合され、3.0〜33.0MHZシグナルに変換されます。更にフィルターを通り増幅され、プログラマブルディバイダー(/N)に入ります。このプログラマブルディバイダーはデジタルコントロールモジュールによりプログラムされ、出力は割るNされてVCOが正しい周波数にチューニングされると、ちょうど500KHZになります。フェイズディテクターは、フェイズが合うとシンセサイザーループをロックし、プログラムされた周波数が取り出されます。
デジタル・コントロール・モジュールは、BANDスイッチとDR-7ディスプレー・モジュールのフレケンシー・プログラマーからの両プロセシング・インフォーメーションにょり、割るNのプログラミング・インフォメーションを作ります。BANDスイッチ・インフォメーションは、使用される周波数レンジによりBANDスイッチにある白の番号から、ロードナンバー(/N)を作ります。そしてDR-7フレケンシー・プログラマーは、ロードナンバーを必要数でけフロントパネルのUP/DOWNスイッチで換えられ、希望周波数が得られます。(日本語取り説より)

 

 
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